ガーナの世界遺産であり人気観光地であるケープコースト城。奴隷貿易の要塞として使われていたお城です。アフリカ大陸を知る上で奴隷貿易の理解は欠かせません。実際に奴隷貿易の拠点として使われていた要塞・ケープコースト城。訪れてみると当時の雰囲気や温度感を感じることができます。歴史も学ぶことができるのですごくオススメの観光地です!
1.ケープコースト城って?
奴隷貿易の拠点として栄えていた要塞。スウェーデン、デンマーク、オランダ、イギリスによって支配されてきた場所です現在は人気観光地として多くの観光客が訪れます。

ガーナの海沿いは”ゴールドコースト”と呼ばれていて、文字どうり”金の海岸”としてヨーロッパの各国が金を求めて侵略をしてきた歴史があります。(現在は中国人による金の違法採掘がガーナ国内で問題になっています。)
当時は金だけでなく、”黒人奴隷”も輸出されていました。奴隷の多くは、ガーナのクマシ(アシャンティ王国)に集められ、ケープコーストまで連れてこられます。クマシは奴隷貿易の中心地として、ガーナ全土から奴隷が集められていました。
”奴隷貿易”と聞くと、白人が黒人を売買しているイメージがありますが、”白人に黒人を得るために、黒人が黒人を捕まえて商品にしていた”事実があります。

そんなことを、ケープコースト城内のツアーでは色々と学ぶことができますよ!
2.ケープコースト城の内部
城の中にはたくさんの部屋や建物があります。エントランスでガイドを付けれるので、ガイドさんが丁寧に色々と説明しながら城内を案内してくれます。
ここでは、ちょっとだけケープコースト内の様子をご紹介!
なんといっても印象的だったのが”ダンジョン”


ダンジョンと聞いてピンときたのがロールプレイングゲーム。実際はゲームのような可愛いものではなく、実際の人間が奴隷として集約されていた薄暗い地下牢。室内にはなんとも言えない独特の雰囲気が漂っています。当時のことを想像するだけで気分が暗くなるくらいインパクトがあります。
男性、女性それぞれのダンジョン(独房)が用意されており、輸出されるまで狭く暗い独房のなかに閉じ込められていたそうです。身動きもとれないくらいパンパンに詰め込まれていたみたいですよ。。病気で死んでしまう人も大勢いたとのこと。
一日に2食のパン。3ヵ月閉じ込められ、海外へと売り飛ばされていきます。3か月の独房生活の後は、地下のトンネルを歩き、海沿いの扉へ。「Door of No Return」と記された扉の先には、広大な海が広がっているだけ。

一生戻ってくることができない。当時の方々の心中を思うと言葉が出なくなります。
そんな感情を揺さぶられる場所”ケープコースト城”一見の価値ありです!
3.ケープコースト城の周辺状況
ケープコースト城の周辺も楽しいですよ!ケープコースト城の周辺にはローカルのお土産屋さん、レストラン、ビーチ、宿、ローカルの港などなど色々と施設が充実。
ケープコースト城を見学した後は、
海沿いのバーでのんびりビールを飲んでみたり、
ガーナ人ローカルアーティストのお土産を見てみたり、
ローカルの漁師の生活を見てみたり。。

色々と楽しむことができますよ!その他には、ガーナでも人気な観光地である”カクムナショナルパーク”や”エルミナ城”なども。それぞれそこまで遠くないので、体力のある方は一気に観光してみてもいいかもしれません!
カクムナショナルパーク
エルミナ城
4.ケープコースト城へのアクセス
セントラル州に位置するケープコースト城。ガーナでも大きな都市なので、トロトロや大型バスも多く運行しています。
アクラから約3時間。
クマシから約5時間。
タコラディから約3時間。
くらいの距離感です。
5.ケープコースト城周辺の宿泊施設
海外からの旅行客も多いので、宿泊施設も充実しています。
ゲストハウス、ロッジ、ホテルなどなどいろんなタイプの宿がありますよ!
6.ケープコースト城まとめ
ガーナの歴史、文化を知る上でとても貴重な観光地。ケープコースト城だけでなく、周辺には海、お土産、レストランなども充実しているのでオススメの観光地。
ガーナに旅行の際にはぜひ訪れてみてくださいね!